整形外科 / 内科 / 訪問診療 / 各種リハビリ

さいたま市大宮櫛引
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つうふう 痛風

痛風は尿酸値の上昇により関節に結晶が沈着し、急性の関節炎を引き起こす疾患です。

「足の親指の付け根が急に腫れて、ものすごく痛い」 
「風が当たるだけで飛び上がるほど痛むときがある」 
「尿酸値が高いと言われたけど、どうすればいい?」 

つらい症状は「痛風」が原因かもしれません。痛風は、適切な対処と治療で症状をコントロールし、悪化を防げる病気です。 

この記事では、以下の内容を解説します。 

  • 痛風の病態 
  • 痛風が起こる原因 
  • 痛風発作が起きた時や日常生活での工夫点 

痛風の正しい知識を身につけ、不安を解消しましょう。 

痛風ってどんな病気? 

痛風とは、血液中の「尿酸(にょうさん)」が増えすぎて結晶となり、尿酸結晶が原因で関節の激しい痛みや腫れを引き起こす病気です。

「痛風発作」は足の親指の付け根に起こりやすく、昔から「風が当たるだけで痛い」と表現されるほどの激痛が特徴です。 

発作の数時間~1日前に、患部にピリピリとしたしびれやチクチクする前兆が現れる場合もあります。 

また、関節の症状だけではなく、尿酸結晶が腎臓に蓄積することで腎機能障害を起こすこともあります。痛風が原因で起こる腎障害を痛風腎と言います。 

痛風は男性に多く、女性も閉経後は尿酸値が上がりやすいため、膝や手の指などの関節に症状が出やすいのも特徴です。痛風が疑われる場合は、内科、リウマチ科、整形外科がある当院にご相談ください。 

当院でも痛風の治療を行っております。

ご予約はLINEからでも可能です。 

痛風の原因 

痛風の原因は、血液中の尿酸の濃度が高い状態が続く「高尿酸血症(こうにょうさんけっしょう)」です。 

尿酸は、体の中で「プリン体」という物質が分解されてできる老廃物です。

プリン体は、体の細胞が新しくなるときや食べ物から取り込まれます。通常、尿酸は腎臓を通って尿と一緒に体の外へ排出されます。 

体内で尿酸が作られすぎたり、排出されなかったりすると、血液中の尿酸が増えます。 

食べ物や飲み物 

レバー類や魚の干物、魚卵、ビールなどのアルコール類にプリン体が多く含まれており、摂りすぎると尿酸値が上がる原因になります。ただし、食事から影響を受けるプリン体は全体の2~3割程度と言われています。 

体質や遺伝 

もともと尿酸が作られやすい体質の方や、尿酸を排出しにくい体質の方もいます。太っていると、体内で尿酸が多く作られやすくなり、腎臓から尿酸を排出できなくなる場合があります。 

また、夏場など汗を多くかく時期は体の水分が足りなくなる脱水の危険性があります。脱水になると尿酸が高値になりやすくなります。 

まずは生活習慣の乱れには注意しましょう。

ストレスや不規則な生活、急な激しい運動なども影響することがあります。 

複数の原因が重なり合って、尿酸値が高い状態が続き、体内で結晶でき痛風発作を引き起こしやすくなります。 

痛風発作のときに避けるべきこと 

痛風発作が起きてしまったら、できるだけ早く痛みを和らげたいですよね。しかし、良かれと思ってしたことが、かえって症状を悪化させてしまうこともあります。 

アルコールや甘い飲み物の一気飲みはNG 

アルコールの中でも、とくにビールは尿酸値を上げ発作を悪化させる可能性があります。また、果糖を多く含むジュースや清涼飲料水も飲みすぎると尿酸値を上げるため、発作時には避けましょう。水分補給は大切ですが、水やお茶などがおすすめです。 

「歩けば治る」は間違い!無理は禁物 

痛む関節を無理に動かしたり、マッサージしたりするのは避けましょう。炎症を悪化させ、回復を遅らせることがあります。発作が起きているときは、できるだけ安静にすることが大切です。 

痛みが消えても、お薬を勝手にやめない 

痛風発作の痛みが治まっても、医師から尿酸値を下げるお薬が出ている場合は、自己判断でやめないでください。痛みがなくても尿酸値が高いままだと、発作を繰り返す可能性や気づかないうちに腎臓の機能が低下している可能性もあるため注意が必要です。 

お薬は医師の指示通りに続けましょう。 

痛風発作の治療と自分でできること 

痛風発作が起きたときに自分で出来る対処方法を3つ紹介します。 

  1. 安静にする:痛む関節をできるだけ動かさず、楽な体勢で休みましょう。 
  1. 冷やす: 腫れて熱を持っている部分を、氷のうや濡れタオルなどで冷やすと、炎症と痛みが和らぐことがあります。ただし、冷やしすぎには注意しましょう。 
  1. 水分をしっかり摂る:尿の量を増やして尿酸の排出を促すために、水やお茶などを十分に飲みましょう。 患部を心臓より少し高くして休むのも、腫れを和らげるのに役立ちます。 

痛風発作の治療では、炎症と痛みを抑えるお薬(非ステロイド性抗炎症薬など)が使われます。

発作が治まったら、尿酸値をコントロールするためのお薬(尿酸降下薬)を始めることがあります。  

どのお薬も、医師の指示に従って正しく使うことが大切です。ごく軽い発作の場合は、まれに1~2日で症状が楽になることもあります。 

しかし、あくまで一時的なもので、痛風が根本から治ったわけではありません。尿酸値が高い状態が続けば、発作を繰り返す可能性があります。 

まとめ 

痛風はご自身の状態を正しく理解し、医師とよく相談しながら、根気強く治療と生活習慣の改善に取り組むことです。

食事や運動の工夫で尿酸値をコントロールし、発作を起こしにくくすることは十分に可能です。 

「もう年だから…」とあきらめずに、痛みに悩まされない快適な毎日を目指しましょう。

足の痛みや腫れで「もしかして痛風かも?」と思ったら、まずはかかりつけ医や専門医にご相談ください。

早期発見・早期治療が、健やかな生活を守るための第一歩です。 

引用元

引用元:日本整形外科学会「症状・病気をしらべる」

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