症状
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、初期にはほとんど自覚症状がなく、肺に至る細い気管支が有害物質により慢性的な炎症を起こし、気道が狭くなり、肺胞という空気と血液とのやりとりをつかさどる部分が機能不全になったりします。この状態を肺気腫といい、うまく酸素を取り入れ、二酸化炭素を排出する機能が働かなくなり、低酸素血症の症状を起こします。
要因と病態
環境汚染物質やタバコの煙など、有害物質によって気管支や肺がダメージを受けて、空気の通り道が狭くなり、空気を送り出す働きが十分でなくなる疾患です。日本では、喫煙を原因に発症することが多く、「肺の生活習慣病」とも呼ばれることがあります。
予防と治療
禁煙が第一ですが、治療としては、ステロイド薬や気管支拡張薬などの吸入が有効で、呼吸器リハビリテーションなどの理学療法を組み合わせることもあります。